書作品【寿限無】
寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路ぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助
【サイズ 縦16.5cm 横20cm】
【墨】碧潭(青墨)
【水】秘境の水
【紙】本画仙紙
もっとも有名な落語の一つです。
正確には前座噺らしいですが。
柳家花緑さんがNHK教育の「にほんごであそぼ」で披露され
子供たちの間でも爆発的に広がったことがありました。
生まれた子供がいつまでも元気に長生きできるよう、父親がお寺の和尚さんに相談に行き、教えてもらった長寿に関する名前の候補をすべて子供につけてしまったためにできた世にも奇妙な長い名前です。
寿限無→寿に限りが無い、つまり死なない
五劫の擦り切れ→三千年に一度、天人が天下りして、大きな岩を着ている着物でサラリと擦る。こうして三千年に一度サラリとやられた岩が擦り切れて無くなってしまうまでの時間「一劫。これが5つもあるのだから、もはや数えられないくらいの長い年月ですね。正しくは「五劫の擦り切れず」ですが落語では言いやすさなどから、五劫の擦り切れというのが普通です。
海砂利水魚→海の砂利や魚のように限りないたとえです。
水行末 雲来末 風来末→水や雲や風の来し方行く末には果てがないことのたとえです。
食う寝る処に住む処→これらに困らずに生きて行ける事を祈ったものです。
やぶら小路の藪柑子→藪柑子は生命力のある縁起物の木だったと思います。
パイポパイポ パイポのシューリンガンシューリンガンのグーリンダイグーリンダイのポンポコピーのポンポコナー→パイポ王国の王族の名前でいずれも長生きしたという作り話です。シューリンガンとグーリンダイは夫婦で、ポンポコピーとポンポコナーが子供だったはずです。
長久命→長く久しい命
長助→長く助ける。和尚が好きな名前と言われることが多いです。
演者さんによってわずかに意味が違うことはあるそうですが、だいたいこんな感じだと思います。
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