デザイン書 書家 書道家
【 今のデザイン書 】
[ 仕事の依頼をいただきました。 ありがとうございます。]
最近また改めて気づいたのは
僕(書家)がデザイナー枠として認識されている。
原価がないと思われがちな書家のデザイン
以前は簡単に
「ちょっと書いてくれない?」
紙も墨も何時間もかけて書いた作品たちは
何も使用されずに
何度も蔑ろにされてきた。
悔しかった。
と昔は思っていた。
そして今はこう思う。
僕の作品が依頼者のイメージ通りではなかった。
僕という人がダメだった。
いきなり仕事は入ってこない。
仕事となるまでは
一つ一つ階段があるんだ。
そういう当たり前のことがわからないでいた。
そこに気づき僕は自分の概念を取り払い
少しずつ変わり始めた。
僕の作品たちもどこかで生きて欲しい
依頼者に
「よろこんでもらいたい」
そう思うようになってからは
色んな文字に挑戦した。
子供が書くような心温まる字
女の子が書く丸文字
日常、目に入るあらゆる書体を
自分の書体に取り込んだ。
依頼者から何度もダメ出しを受けて
納得いただくまで2週間に渡る時もあった。
それでも書き続けた。
そして喜んでもらえた時
本当の喜びがそこにあった。
たくさんの方のご指導・ご鞭撻により
僕の文化・伝統・知識・技術の
押し付けの書道より
依頼者の要望をしっかり聞き
最優先に考え
喜んでもらえる書を目指すのが僕の喜びへと変わった。
やっとスタート地点に立てた気がします。
まだまだ未熟者ですがこれからも
初心を忘れず精進していき
どんどん挑戦していきたいと思います。
今後ともどうかお見守りくださいませ。
p.s.
どこかで誰かが必ず
僕を見てくれている
そう信じて今日も筆を走らせる
山口芳水